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Found in Interpreting

通訳・英語教育・時事などについて書いています

会食

会食の通訳の仕事も結構あります。自分も食べながら通訳をする場合もありますし、食べずに要人の後ろについて通訳に専念する場合もあります。内容としても単なる雑談のようなものの場合もあれば、ビジネスなどの固い話をする場合もあります。通訳に専念するような場合は、逐次でも同時でもメモ帳や資料(あれば)、辞書を手元において、かっちり訳した方がいいでしょうが、自分も食べるような場合はあまり手元にメモ帳やら電子辞書やら抱えているのもみっともないような気がします。ただ食材は、前もってメニューを知らせてもらえなかった場合、調べる必要が出てくる場合もあるので、辞書はいるかもしれません。ただ、スマホでいいかもしれませんね。

食材は、そもそも日本でしか食べないものもあるので、きちんとした英訳がない場合もあります。山椒などはJapanese spice、みょうがはJapanese gingerなど、がっかりする訳語が辞書をひくとあてられています。だいたい外国人と食事をする場合は、ベジタリアンやハラル、アレルギーなど、食べ物の制限は前もって伝えてあるので、最近はあまり気にする必要もなくなりましたが、場合によっては移動中などにちょっとその辺で食べるということもあります。少なくとも何の肉なのか、あるいは魚なのかなど、ざっくりとでも伝えてあげることが大事です。

私も通訳を始めたばかりの頃は、とにかく通訳というのは一言一句、全て訳さなければいけないものだと思っていましたから、会食のような席でも全てメモを持って訳し、自己満足に浸っていましたが、コミュニケーションの内容よりもコミュニケーションをしたという事実のほうが大事な場合もありますし、そのまま文字通り訳したのでは場が盛り上がらないこともあります。また、外国人の扱いに慣れているクライアントであればいいですが、そうでない場合は外国人に話しかけるのは気がひけるらしく、通訳者に話しかけてくるような場合もあります。答えはありませんが通訳者が話題を提供したほうがいい場面もあるかもしれません。

通訳者を使うことに慣れている人は、逐次通訳であってもあたかも通訳者が存在しないかのように相手に向かって話しかけます。慣れていないと、Can you tell them~のように、毎回通訳者に依頼形式で話しかけてくるクライアントもいます。同時やウィスパリングであれば、通訳者は離れたところにいる場合もあるので、そのような話し方ではなくなります。