読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Found in Interpreting

通訳・英語教育・時事などについて書いています

肩書き

通訳をしていて難しいのが、肩書きです。社長、専務、常務、部長、課長などは一般的な表現ですが、同じdirectorでも取締役だったり、部長だったり、課長だったりと、知らなければどうしようもありません。また、日本人の肩書きは〜部〜課〜担当などと長いのが特徴。英語では長々と自分の肩書きをいうことはあまりありません。

最近では部署の名前もかっこよく言い換えてあるものが多いです。例えば人事であれば、もっとも一般的な表現はHuman Resources (HR)でしょうが、先日ネットフリックスで見た「マイ・インターン」では、退職後にオンラインショッピングの会社でインターンを行う登場人物が、Talent Acquisitionという表現を聞いて肩をすくめる場面があります。デザートというのに飽きてきたので、スイーツというようなものでしょうか。

営業なども、sales representative、もしくは単にrepとだけいうのが一番簡単ですが、最近ではclient managerとかaccount executive、なんとかconsultantといったカッコよく聞こえる名前が跋扈しています。惑わされずに、「これは要するに営業のこと」「この人はコールセンターの人」のように整理しながら聞くことが重要です。

最近ではお役所などの人の名刺の裏には英語が印刷されている場合もあるので、ちょくちょく見て訳を確認しています。ただ、年功序列の職場の場合、管理職でなくても「主任」のような肩書きがとりあえず付いている場合があります。意味がない場合もあるので、あまり深く理解しようとしてもうまくいきません。

また、CEOとCFOくらいは以前からよく聞かれる肩書きでしたが、最近ではCMO(Chief Marketing Officer)とか、CTO(Chief Technology Officerのように)CXOという役職も増えました。このようにCなんとかオフィサーという役職がついている人たちは役員レベルなので、役員になることを「C-suiteに入る」と言ったりするようです。

会社というのは組織改革が好きなようで、通訳の仕事でもしょっちゅう「組織がこういう風に変わりました」という内容を訳します。そして数ヶ月経つと、またトップが変わって、また組織改革をやっています。一時的にトップから覚えめでたくなって、権限を与えられたのもつかの間、トップが変わり名ばかりのものになってしまう部署など、栄枯盛衰です。